5日の香港株式市場でハンセン指数は小反落。終値は前日比0.03%安の26515.53ポイントだった。中国企業指数は0.93%高の10384.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で831億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は中盤までおおむねプラス圏で推移。米中通商協議の進展期待に加え、中国当局による景気下支え策や本土株高などが好感された。一方、指数は前日からの急上昇を受けて目先の利益を確定する売りが出やすい環境。香港情勢を巡っては、前日に「逃亡犯条例」改正案の正式撤回が発表されたが、デモ活動の継続が伝わるなかで先行き不透明感が再び意識された。指数は後場寄り後にマイナス圏に沈み、一時は26300ポイント付近まで下落。ただ、終盤に下げ幅を縮めると、結局、前日終値をやや下回る水準で引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に大きく上昇した九龍倉置業地産(
01997)や恒基兆業地産(
00012)など香港関連銘柄が大幅反落。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)や欧州金融大手のHSBC(
00005)が軟調だった。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が12%高。本土国有銀行大手の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)が大幅高となった。
H株では、証券株の中信証券(
06030)や海通証券(
06837)、自動車株の広州汽車集団(
02238)やBYD(
01211)が高い。セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)などが大きく買われた。半面、油田サービス大手のシノペック石油工程技術服務(
01033)や中海油田服務(
02883)が下落した。