5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続伸。終値は前日比0.96%高の2985.86ポイントだった。深セン成分指数も0.86%高の9783.50ポイントと4日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7975億200万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。終値は前日に続き、7月5日以来、約2カ月ぶり高値を更新。中国当局による景気下支え策や米中貿易交渉の進展を期待する買いが優勢。4日の国務院(内閣に相当)常務会議で李克強首相が預金準備率の引き下げなどに言及したことを受け、金融緩和に対する期待が高まった。米中貿易問題に関しては、米中が10月初めにワシントンで閣僚級通商協議を開催することで合意したと伝わった。前場中盤には取引時間中としては7月5日以来、約2カ月ぶりに心理的節目の3000ポイントを回復したが、節目を超える水準では伸び悩んだ。上値の重さが意識されると、後場には同節目を再び割り込んだ。
セクター別では、保険が全面高。銀行、証券、ソフトウエア、通信設備も高い。半面、建材、観光・ホテルの一角がさえない。
A株市場では、海通証券(
600837)、国泰君安証券(
601211)、招商証券(
600999)など証券株の上昇が目立った。航空大手の中国東方航空(
600115)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、通信設備大手の中興通訊(
000063)、豚肉関連の河南双匯投資発展(
000895)、牧原食品(
002714)が大きく買われた。半面、保利発展控股集団(
600048)、金地集団(
600383)など不動産関連が軟調。家電大手の珠海格力電器(
000651)、美的集団(
000333)、テクノロジー株の歌爾(
002241)が下げた。インフラ建設の中国交通建設(
601800)も安い。
上海B株指数は1.41%高の270.62ポイントと4日続伸、深センB株指数は0.65%高の952.10ポイントと続伸した。