3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.21%高の2930.15ポイントだった。深セン成分指数も0.67%高の9633.69ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5644億800万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開となった。前日に引き続いて政府による資本市場のてこ入れ方針が好感され、小高く始まると序盤には上げ幅を広げる場面も見られたが、勢いに欠けた。ほどなく下げに転じると中盤にかけてマイナス圏でもみ合った。米ワシントンで開く予定の米中貿易協議を巡り、日程調整が難航しているとの観測を受け、協議の先行き不透明感が重しになった。ただ、指数は終盤に切り返すと、結局、7月31日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を更新して終えた。セクター別では、通信、電子・ITなどハイテク関連や造船、建材が買われる一方、保険、酒造、空運、産金などが売られた。
A株市場では音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)、スマホ用光電子部品大手の欧菲光科技(
002456)、音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)が続伸するなど、ハイテク関連株が買われ、相場の上げをけん引。安徽コンチセメント(
600585)、中国交通建設(
601800)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設関連株の上昇も目立った。一方、時価総額の大きい中国太平洋保険(
601601)、中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)がそろって売られ、相場の足かせになった。自動車大手の上海汽車集団(
600104)や広州汽車集団(
601238)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)などが続落。
上海B株指数は0.31%高の265.42ポイントと続伸、深センB株指数は0.19%安の943.92ポイントと反落した。