週明け2日の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.38%安の25626.55ポイントだった。中国企業指数は0.20%高の10103.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で678億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。米中貿易摩擦や香港デモの激化懸念が意識されるなかで売りが優勢となった。香港デモを巡っては、週末にデモ隊が空港周辺道路や交通機関を封鎖。きょうは他業種にわたるゼネストが呼びかけられ、朝から地下鉄の運行妨害などが起こった。寄り付き後に8月の中国財新製造業PMIが発表され、好不況の分かれ目となる50を3カ月ぶりに超えたものの、影響は限定的だった。指数は中盤以降、おおむね25500ポイント台でのもみ合いを続け、終盤にかけて下げ幅を縮めた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)の下げが目立ったほか、香港不動産株の新鴻基地産(
00016)や九龍倉置業地産(
01997)が安い。マカオの8月カジノ収入が市場予想を下回ったことを背景にサンズ・チャイナ(
01928)が下落。アジア生保のAIAグループ(
01299)や中国石油メジャーのCNOOC(
00883)がさえなかった。半面、自社株買いの続くIT大手のテンセント(
00700)が逆行高。石炭大手の中国神華能源(
01088)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が大きく買われた。
H株では、非公開化の検討が伝わった風力発電大手の華能新能源(
00958)が21%超上昇。同業の大唐新能源(
01798)や龍源電力(
00916)も大幅高となった。証券大手の華泰証券(
06886)や海通証券(
06837)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)が買われた。半面、自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)やBYD(
01211)が安い。損保大手の中国人民財産保険(
02328)、不動産大手の万科企業(
02202)が軟調だった。