週明け2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.31%高の2924.11ポイントだった。深セン成分指数も2.18%高の9569.47ポイントと4営業日ぶりに大幅反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5547億900万元だった。
上海総合指数は小高く始まると、序盤には心理的節目の2900ポイントを回復。その後も段階的に上げ幅を広げた。前週末まで3日続落した後で自律反発狙いの買いが入りやすい環境だったことに加え、寄り付き直後に発表された財新中国製造業PMIが50.4と、好不況の分かれ目となる50を3カ月ぶりに超えたことも好感された。ただ、後場入り後は伸び悩み、2925ポイント付近での小動きが続いた。結局、指数は8月27日以来ほぼ1週間ぶりに節目の2900ポイントを回復して終えた。米中両政府は1日、通商問題を巡り制裁・報復関税の「第4弾」を同時発動したが相場への影響は限られた。セクター別では宇宙・航空、石炭や、電子・ITなどハイテク関連を中心にほぼ全てのセクターで買い優勢となった。
A株市場では中国神華能源(
601088)、陝西煤業(
601225)など石炭株が軒並み高となり、相場の上昇をけん引。インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)や、証券大手の海通証券(
600837)、華泰証券(
601688)などが堅調。このほか、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)、スマホ用光電子部品大手の欧菲光科技(
002456)、音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)などハイテク関連株の買いも目立った。一方、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)、旅行最大手の中国国旅(
601888)、養豚大手の牧原食品(
002714)などが売られ、上値を抑えた。
上海B株指数は1.43%高の265.42ポイントと反発、深センB株指数は0.93%高の945.70ポイントと4営業日ぶりに反発した。