28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.29%安の2893.76ポイントだった。深セン成分指数も0.31%安の9414.00ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4936億3600万元だった。
上海総合指数はおおむねマイナス圏で推移。米中貿易摩擦を巡り、協議の進展期待が後退するなかで積極的な買いが入りづらい状況が続いた。前日に大きく買い越した香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が売り越しに転じたことも相場を重くした。指数は序盤に節目の2900ポイントを下回ると、中盤にかけて下げ幅を拡大。ただ、前日に中国政府が公表した消費刺激策が支えとなるなか、2980ポイント台では下げ渋りの動きをみせた。セクター別では、保険が全面安となったほか、医薬、証券、産金が安い。半面、造船、小売り、家電などが買われた。
A株市場では、保険株の中国人寿保険(
601628)や中国太平洋保険(
601601)、証券株の華泰証券(
601688)が安い。中堅商業銀行の興業銀行(
601166)が5%近く下落。通信キャリア大手の中国聯合網絡通信(
600050)、医薬品大手の上海復星医薬(
600196)、接続ケーブル製造大手の立訊精密工業(
002475)売られた。半面、大手乳製品メーカーの内蒙古伊利実業集団(
600887)、総合建築大手の中国建築(
601668)、酒造大手の江蘇洋河酒廠(
002304)が高い。自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)が堅調だった。
上海B株指数は0.31%安の262.46ポイント、深センB株指数は0.16%安の945.92ポイントとともに反落した。