28日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.05%高の25677.75ポイントだった。中国企業指数は0.18%高の10014.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で427億HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前日終値付近でもみ合い。朝方は中国政府が前日発表した景気拡大策を手掛かりに、内需株や自動車株が買われて相場を押し上げた。しかし、米中貿易協議の先行きと世界景気への影響の不透明感が次第に意識され、ほどなく買い上がる勢いが失速した。前日の米株式相場ときょうの中国本土相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。
個別では、消費財関連の中国蒙牛乳業(
02319)、恒安国際集団(
01044)が大きく買われた。時価総額が大きいチャイナ・モバイル(
00941)が反発して指数を支えた。不動産株の中国海外発展(
00688)や長江実業集団(
01113)、新鴻基地産(
00016)も堅調だった。半面、中国インターネットサービス大手テンセント(
00700)が売られ、相場の重荷だった。医薬品株の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)、本土系不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)はそろって反落。