週明け26日の香港株式市場でハンセン指数は大幅反落。終値は前営業日比1.91%安の25680.33ポイントだった。中国企業指数は1.78%安の10013.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で1041億9000万HKドルと、商いが膨らんだ。
ハンセン指数は節目の26000ポイントを大きく下回って寄り付いた。米中貿易摩擦のエスカレートや香港で発生したデモの過激化を嫌気し、投資家のリスクオフの動きが加速。オフショア人民元が対米ドルで過去最安値を更新したことや、中国本土市場が軟調に推移したことも相場の重しとなった。指数は序盤に一時、25200ポイント台まで下落。後場に入り、トランプ米大統領が「中国の申し出を受け入れ通商協議に復帰する」と発言したことが伝わるなかで下げ幅を縮めたものの、結局、終値ベースで今月15日以来、およそ1週間半ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、中国IT大手のテンセント(
00700)が大きく売られ相場の下げを主導。豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が6%台の下落。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、香港大手コングロマリットの新世界発展(
00017)が軟調だった。半面、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が逆行高。医薬株の石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)が堅調だった。
H株では、鉄道車両大手の中国中車(
01766)の下げが目立ったほか、インフラ建設大手の中国中鉄(
00390)や中国交通建設(
01800)、中堅商業銀行の招商銀行(
03968)が安い。保険株の中国太平洋保険(
02601)、証券株の中信証券(
06030)などが大きく売られた。半面、前週末に決算を発表した石炭大手の中国中煤能源(
01898)が逆行高。医薬株の上海復星医薬(
02196)、産金株の招金鉱業(
01818)が上昇した。