週明け26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前営業日比1.17%安の2863.57ポイントだった。深セン成分指数も0.98%安の9270.39ポイントと3営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4610億9900万元だった。
上海総合指数は大きく下げて始まると、終日、2860ポイント付近での小動きが続いた。23日に中国が報復関税を発表したことを受け、米国も即座に対抗措置を打ち出し、米中間で制裁と報復の応酬がエスカレートするなか、中国国内景気に悪影響が及ぶとの警戒感が強まり、売りが膨らんだ。指数が前週末まで3日続伸した後で目先の利益を確定しようとする売りも出やすい環境だった。一方で、政府当局の景気テコ入れ策への根強い期待を背景に、下値を切り下げる動きは限られた。セクター別では保険、銀行が総じて売られたほか、酒造、通信関連もさえない。一方、産金・宝飾品、自動車、医薬などが堅調だった。
A株市場では前週末の上げを主導した中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)など保険株、中国建設銀行(
601939)、中国工商銀行(
601398)など銀行株に売りが出て相場の重しになった。貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株も下落。ITサービス事業者の紫光(
000938)、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)、杭州海康威視数字技術(
002415)などハイテク関連株の売りも目立った。一方、上海復星医薬(
600196)が3%超続伸するなど医薬株が総じて高い。リスク回避スタンスから産金大手の紫金鉱業集団(
601899)が買われ逆行高を演じたほか、大手の牧原食品(
002714)、アジア最大級のリチウム製品メーカー、天斉リチウム(
002466)が反発。
上海B株指数は1.30%安の261.20ポイントと反落、深センB株指数は0.44%安の942.48ポイントと続落した。