23日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.50%高の26179.33ポイントだった。中国企業指数は0.71%高の10194.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で742億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。業績が市場予想を上回った銘柄や好決算が期待できる銘柄が上昇し、相場を押し上げた。中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。序盤に米景気の減速が警戒されてマイナス圏に沈む場面があったものの、心理的節目の26000ポイントを割り込む水準では下値の堅さを確認すると上げに転じた。ただ商いはやや低調で、中盤以降は上値が伸び悩んだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会合での講演を日本時間23日夜に控え、米金融政策を見極めたい投資家は積極的な買いを見送ったもよう。セクター別では公共事業や金融が上げた半面、素材とコングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に発表した2019年6月中間決算が大幅増益となった中国人寿保険(
02628)が3%超上昇。同業のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)も高い。医薬品株の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)が続伸。前日下げたホンコン・チャイナガス(
00003)とチャイナ・ユニコム(
00762)は反発した。半面、前引け後に中間決算を発表した瑞声科技(
02018)が後場に急落。不動産株の碧桂園(
02007)と九龍倉置業地産(
01997)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)はそろって続落。前日高かった申洲国際集団(
02313)も売られた。
中国企業指数構成銘柄では、都市ガス事業を手掛ける新奥能源(
02688)と中国ガス(
00384)が急反発。招商銀行(
03968)、安徽コンチセメント(
00914)も上昇した。一方、電気自動車大手のBYD(
01211)の続落が目立った。中国政府系の不良債権処理会社である中国華融資産管理(
02799)と中国信達資産管理(
01359)がともに下げた。