22日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比0.84%安の26048.72ポイントだった。中国企業指数は0.53%安の10122.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で784億HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。決算発表が佳境を迎えるなか、香港銘柄で事前予想を下回る業績が相次ぎ、投資家心理が悪化。米中貿易摩擦に対する警戒感に加え、きょうから米国で開催されるジャクソンホール会議や週末のG7サミットを前にした様子見気分も相場を重くした。指数は序盤以降、下げ幅を拡大。中盤には一時、節目の26000ポイントを下回る場面もみられたが、その後は同水準をやや上回る水準でもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港関連銘柄のホンコン・チャイナガス(
00003)、太古A(
00019)、恒基兆業地産(
00012)が安い。前引け後に中間決算を発表した衛生品大手の恒安国際集団(
01044)が5%台の下落。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、中国石油メジャーのシノペック(
00386)が売られた。半面、前日に決算発表を行った自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が逆行高。医薬品メーカーの石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)が堅調だった。
H株では、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)や風力発電大手の龍源電力(
00916)が大幅安。通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)が軟調だった。半面、油田サービス大手の中海油田服務(
02883)やシノペック石油工程技術服務(
01033)が高い。ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)、自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)が買われた。