週明け19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に4営業日続伸。終値は前営業日比2.10%高の2883.10ポイントだった。深セン成分指数も2.96%高の9328.97ポイントと4営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5815億9900万元と、5000億元の大台を上回り、商いは賑わった。
上海総合指数は前週末の欧米市場が上昇したことを好感し、続伸してスタート。序盤に上げ幅を縮める場面もあったが、すぐに上向きに転じると、その後はほぼ一本調子で上げ幅を拡大。結局、8月1日以来ほぼ3週間ぶり高値を付けて終えた。中国人民銀行(中央銀行)が17日、企業の借り入れ負担軽減に向けた金利制度の改革を打ち出したことを受け、金融緩和策への期待が高まり、買い安心感が広がった。セクター別では電子部品、通信などハイテク関連や証券が大幅上昇するなど、ほぼ全てのセクターで買いが優勢となった。下落は産金のみだった。
A株市場では海通証券(
600837)、中信証券(
600030)など証券株が軒並み高となり、相場の上昇をけん引。通信機器大手の中興通訊、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)などハイテク関連株も買いを集めた。中国太平洋保険(
601601)、新華人寿保険(
601336)など保険株も高い。一方、大型商業銀行の中国工商銀行(
601398)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
601899)、養豚大手の牧原食品(
002714)などが売られ逆行安を演じた。
上海B株指数は2.03%高の265.90ポイント、深センB株指数は2.15%高の946.73ポイントとともに大きく続伸した。