16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.28%高の2823.82ポイントだった。深セン成分指数も0.57%高の9060.92ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4302億5200万元だった。
上海総合指数はおおむねプラス圏で推移した。米中貿易摩擦に対する警戒感がやや後退するなかで買いが優勢。同問題を巡っては、トランプ米大統領が習近平国家主席との電話協議を予定していることが伝わった。中国人民銀行(中央銀行)が連日で公開市場操作(オペ)による資金供給を行ったことも相場を下支えした。指数は中盤にかけて上げ幅を拡大。200日移動平均(大引け時点で2832.29ポイント)付近で上値が重くなったものの、結局、終値ベースで今月2日以来、2週間ぶりの高値を付けた。セクター別では酒造や旅行の上げが目立ったほか、医療、電子・IT、保険が上昇。半面、造船や通信キャリアが軟調だった。
A株市場では、前日に2019年6月中間決算を発表した保険大手の中国平安保険(
601318)が高い。レーザー機器メーカーの大族激光科技産業集団(
002008)が6%近く上昇。旅行大手の中国国旅(
601888)、ハイテク銘柄の欧菲光集団(
002456)や科大訊飛(
002230)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が買われた。半面、通信キャリア大手の中国聯合網絡通信(
600050)が逆行安。大手国有銀行の中国工商銀行(
601398)、造船大手の中国船舶重工(
601989)が売られた。
上海B株指数は0.67%高の260.61ポイント、深センB株指数は0.57%高の926.84ポイントとともに反発した。