シティグループは最新リポートで、チャイナ・ユニコム(
00762)の目標株価をこれまでの11.5HKドルから10.5HKドルに下方修正した。2019−20年利益予想を3−6%引き下げたことを織り込んだ。投資判断は「買い」に据え置いている。『AAストックス』が15日伝えた。
チャイナ・ユニコムの2019年6月中間決算について、純利益が69億元とシティ予想を0.3%上回ったものの、市場コンセンサス予想を1.1%下回ったと指摘。市場競争の激化を受けて4−6月期の携帯通信料収入の伸びが減速しており、向こう1年も鈍化傾向が続くと予想した。一方、産業インターネット分野は長期的には売り上げの伸びを下支えるとした。
2019年の設備投資予想を580億元、うち次世代通信規格「5G」関連を80億元に据え置いた。5G投資の削減に向け、チャイナ・ユニコムがチャイナ・テレコム(
00728)との5Gネットワークの共有を計画していることに触れ、投資や支出面の圧力の低減と利益の拡大につながると評価。ただ、共有計画の実施には不確実性があるとした。
日本時間午後3時50分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■チャイナ・ユニコム(
00762):7.85HKドル(前日比11.35%高)
■チャイナ・テレコム(
00728):3.64HKドル(同7.06%高)