14日の香港市場は買いが優勢か。米中対立が緩和するとの見方が広がり、投資家がリスクを取りやすくなると予想する。米通商代表部(USTR)が13日、中国に対する制裁関税「第4弾」についてスマートフォンなど一部品目の発動を12月に先送りすると発表した。同日、米中閣僚が貿易問題を巡って電話協議を行い、今後2週間以内にもう一度電話協議することで一致した。
13日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は主要銘柄が総じて上昇。大型金融株のAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)、中国平安保険(
02318)や中国IT大手テンセント(
00700)、石油株のCNOOC(
00883)などが香港終値を上回って引けた。
決算発表や業績見通しを受けた個別物色が引き続き活発になりそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄のテンセントや香港証券取引所(
00388)、創科実業(
00669)、チャイナ・ユニコム(
00762)が2019年6月中間決算を発表する。また、中国国家統計局が午前に7月の鉱工業生産や小売売上高などを発表する。