8日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比0.48%高の26120.77ポイントだった。中国企業指数は0.48%高の10041.62ポイント。メインボードの売買代金は概算で759億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。前日に続き、安値圏での買い戻しが優勢。中国本土市場が堅調に推移したことや、人民元のオフショア・オンショア市場で元安の加速に一服感がみられたことも相場を支えた。指数は寄り付き後に節目の26000ポイントを回復。ただ、米中摩擦の長期化による景気減速への警戒感が根強いなか、上値追いの動きは限られ、中盤以降はおおむね26100ポイント台でのもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が4%近く上昇。電動工具大手の創科実業(
00669)、香港不動産銘柄の太古A(
00019)や新鴻基地産(
00016)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)などが買われた。半面、香港電力持ち株会社の中電控股(
00002)や中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が軟調。前引け後に2019年6月中間決算を発表した通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)がさえなかった。
H株では、自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)が7%台の上昇。同業の北京汽車(
01958)や広州汽車集団(
02238)なども大きく上昇した。証券株の華泰証券(
06886)や中信証券(
06030)が高い。コンテナ海運大手の中遠海運控股(
01919)、セメント大手の中国建材(
03323)などが買われた。半面、前日に20%近く上昇したモリブデン大手の洛陽モリブデン(
03993)が安い。生保会社の新華人寿保険(
01336)が軟調だった。