7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日続落。終値は前日比0.32%安の2768.68ポイントだった。深セン成分指数も0.50%安の8814.74ポイントと6営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3763億3500万元だった。
上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退の展開となり、方向感を欠いた。序盤は自律反発狙いの買いが入ったものの、米中貿易戦争の激化や中国経済の減速への警戒感が次第に相場を重くした。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買の売り越しが続くなか、指数は終盤にマイナス圏で下げ幅を拡大。結局、終値ベースで2月21日以来ほぼ5カ月半ぶりの安値を更新した。セクター別では、証券や保険の下げが目立ったほか、造船、ソフトウエアなどが安い。半面、非鉄金属、産金、電力などが上昇した。
A株市場では、証券株の海通証券(
600837)や中信証券(
600030)、保険株の中国人寿保険(
601628)や中国平安保険(
601318)が安い。港湾運営会社の上海国際港務(
600018)がストップ安。造園会社の北京東方園林環境(
002310)、ハイテク銘柄の歌爾(
002241)や欧菲光集団(
002456)、航空大手の中国東方航空(
600115)などが売られた。半面、モリブデン価格の高騰で洛陽モリブデン(
603993)がストップ高。産金株の紫金鉱業集団(
601899)、リチウム製品メーカーの天斉リチウム(
002466)などが上昇した。
上海B株指数は0.09%高の260.22ポイント、深センB株指数は0.04%高の923.59ポイントとともに6営業日ぶりに反発した。