6日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日続落。終値は前日比0.71%安の25966.59ポイントだった。中国企業指数は0.85%安の9995.78ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で724億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は心理的節目の26000ポイントを割り込んでスタート。米中貿易摩擦の激化を嫌気する売りが先行した。米財務省は5日、経済制裁の対象となる「為替操作国」に中国を指定。一方、中国政府は米国からの農産品の購入を一時停止すると発表し、両国の応酬が激しさを増すなかでリスクオフの動きが続いた。もっとも、中盤以降は下げ幅を縮小した。中国人民銀行(中央銀行)の易綱行長が通貨安競争に否定的な見方を示したことや、今朝の人民元中間レートが市場の想定していたほどの人民元高・米ドル安水準ではなかったことを受け、米中の為替摩擦に対する過度の懸念がやや和らいだもよう。ハンセン指数がこの5営業日で2000ポイント超下げているだけに、自律反発を狙った買いが入りやすい状況にある。
ハンセン指数構成銘柄では、香港不動産関連の恒隆地産(
00101)、新世界発展(
00017)や、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)の下げがきつい。本土金融株の中国人寿保険(
02628)、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)、欧州金融大手のHSBC(
00005)が大きく続落した。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が大幅逆行高。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)が反発した。