2019-08-06 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:5日続落、米中対立の先鋭化で全面安
6日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に5営業日続落。前場終値は前日比2.43%安の2752.89ポイントだった。深セン成分指数も2.65%安の8859.47ポイントと5営業日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3364億5400万元だった。
上海総合指数は始値で心理的節目の2800ポイントを割り込み、同水準を下回ったまま前場の取引を終えた。貿易問題を巡る米国と中国の報復の応酬を嫌気する売りが広がり、全面安となっている。中国商務部は6日未明、米国からの農産品の購入を一時停止すると発表。一方、米財務省は米国時間5日、中国を「為替操作国」に指定すると決めた。また、人民元の対米ドル相場の下落を受け、資金を引き揚げる動きも続いている。人民元取引の基準となる中間レートは6日、1ドル=6.9683元と7元に迫り、2008年5月以来11年3カ月ぶりの元安・ドル高水準となった。セクター別では空運、公共事業、港湾・海運、石油、鉄鋼、小売り、通信が軒並み安。朝方高かった貴金属も下げに転じた。
上海B株指数は2.03%安の258.23ポイント、深センB株指数は2.86%安の915.58ポイントとともに5営業日続落した。