1日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.76%安の27565.70ポイントだった。中国企業指数は0.50%安の10621.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で799億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。前日まで開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた米株安に加え、同じく同日まで開催された米中通商問題を巡る閣僚級協議で大きな進展が伝わらなかったことが嫌気された。本土相場が軟調に推移したことも相場の重荷となった。指数は序盤に下げ幅を拡大。その後はおおむね27500ポイント台中盤でのもみ合いを続けたが、結局、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で27602.72ポイント)を下回るとともに、終値ベースで6月18日以来、およそ1カ月半ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、新鴻基地産(
00016)や華潤置地(
01109)など不動産株が安い。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)が軟調。きょう大引け後に2019年6月中間決算が発表される香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)や長江実業集団(
01113)が売られた。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が高い。IT大手のテンセント(
00700)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)が堅調だった。
H株では、証券株の中信証券(
06030)や華泰証券(
06886)、自動車株の東風汽車集団(
00489)や広州汽車集団(
02238)が安い。大手金鉱会社の招金鉱業(
01818)は6%超の大幅安。セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、不動産大手の万科企業(
02202)が売られた。半面、中間決算の黒字見通しを発表したネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が12%近く上昇。電力株の華電国際電力(
01071)や華能国際電力(
00902)が上昇した。