2019-07-16 |
中国/政策/金融 |
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人民銀が資金供給 リバースレポ1600億元、MLFも供給超過
中国人民銀行(中央銀行)は16日の公開市場操作(オペ)で、7日物リバースレポにより1600億元を銀行間市場に供給した。同日はリバースレポの償還がない。リバースレポ実施は6月21日以来ほぼ3週間ぶり。
人民銀が15日に実施した中期貸出制度(MLF)の資金供給は2000億元(期間1年、金利3.30%)。同日に満期となった1885億元分を継続した上、追加供給したことになる。人民銀はリバースレポ再開とMLF超過供給の目的を「税納付の資金需要と対応し、銀行システムの流動性を十分な水準に維持するため」と説明した。
ただ、人民銀が資金を供給したにもかかわらず中国の短期金利は上昇し続けている。『中国証券報』は、市場はリバースレポによる資金供給の継続を予想しているとの見方を伝えた。業界関係者によると、人民銀が当面は一定量のリバースレポを続けるが、税納付のピークが過ぎれば徐々に資金供給量を減らす見込み。来週の大規模なMLF資金償還に対する人民銀の対応が今月後半の焦点となりそうだ。
なお、人民銀は15日、第3回の預金準備率調整を同日実施し、約1000億元の長期資金が融資に回せるようになると明らかにした。対象は県(市の下の行政単位)で営業する農村商業銀行約1000行。預金準備率を5月15日から3回に分けて引き下げ、農村の小企業向け融資の原資を計2800億元増やす施策が完了した。