12日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.59%安の27348.52ポイントだった。中国企業指数は1.14%安の10498.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で412億HKドルだった。
ハンセン指数は相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均を下回って寄り付き、じりじりと下げ幅を広げた。前日終値は約4週間ぶりの高値だった上、米株式相場が小反落したことで、利益確定売りが先行。きょうの中国本土相場の下落も嫌気された。もっとも、米国の早期利下げや中国の景気刺激策への期待は根強く、指数は20日移動平均(前引け時点で27421.26ポイント)を割り込む水準で下げ渋った。
個別ではテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)が2.2%超下げるなど、大型株が総じて売られた。前日高かったスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)は急落した。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、香港不動産株の新鴻基地産(
00016)と九龍倉置業地産(
01997)も大きく売られた。一方、米国を中心に電動工具事業を展開する創科実業(
00669)、公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が逆行高。