中国高速伝動(
00658)の親会社である豊盛控股(
00607)が、深セン上場の新光円成(
002147)と基本合意していた中国高速伝動株の譲渡を中止する可能性が出てきた。中国高速伝動と豊盛控股が9日大引け後に発表した共同公告によると、新光円成の支配株主が発行した債券がデフォルト(債務不履行)に陥り、中国高速伝動株を取得する資金が調達できないリスクがあることが、8日に深セン証券取引所の公式サイトに掲出された文書で明らかになった。新光円成側は代わりの資金調達方法を協議しているが、10月31日までにデフォルトに関するリスクを解消できない場合、中国高速伝動株の取得断念に追い込まれかねないという。
新光円成は7月に結んだ枠組み契約に基づき、豊盛控股が保有する中国高速伝動株を譲り受け、発行済み株数の51−73.91%を握る計画だった。譲渡価格は1株につき9.99−11.25元を見込む。譲渡が成立した場合、上場規則に基づき、新光円成は他の株主に株式公開買付(TOB)を提示する義務を負う。
中国高速伝動と豊盛控股は9日から株式取引を停止していたが、ともに10日現地時間午前9時に取引を再開した。