20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.05%高の2829.27ポイントだった。深セン成分指数は1.12%高の9251.48ポイントと5日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3483億6200万元。
上海総合指数は小安く始まり、前場は前日終値を挟んだ一進一退の値動き。後場に入ると急速に上げ幅を広げ、終値は13日以来1週間ぶりの高値を付けた。人民元の対米ドル相場が下げ止まったことから資金流出懸念が和らぎ、幅広いセクターで買い戻しが優勢になった。きょうの外国為替市場で、オンショア人民元(CNY)とオフショア人民元(CNH)がいったん割り込んだ1米ドル=6.8元の節目を回復。中国当局が同水準を超える元安/ドル高を容認しないとの見方が強まったもよう。
A株市場では金融株と通信株が全面高。新華人寿保険(
601336)、中国建設銀行(
601939)、招商銀行(
600036)、華泰証券(
601688)などが大きく買われた。家電大手のTCL集団(
000100)、レーザー機器メーカーの大族激光科技産業集団(
002008)、スマートフォン用光電子部品メーカーの欧菲光科技(
002456)が大幅に反発。不動産大手の万科企業(
000002)は続伸した。半面、白物家電の青島海爾(
600690)、通信機器の中興通訊(
000063)は続落した。
上海B株指数は0.38%高の287.72ポイント、深センB株指数は0.43%高の1045.07ポイントとともに5日ぶりに反発した。