2018-07-20 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:6日続落、一進一退の値動き 人民元先安観広がる
20日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日続落。前場終値は前日比0.12%安の2769.20ポイントだった。深セン成分指数は0.36%安の9115.94ポイントと5日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1611億4300万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の値動き。前日はほぼ2週ぶりの安値で終えただけに自律反発を狙った買いが入ったものの、人民元安が一段と進んだことが嫌気された。人民元の売買の基準値となる中間レートは20日、1米ドル=6.7671元と2017年7月14日以来の元安/ドル高水準に設定された。前日比下げ幅は0.0605元で、2016年6月27日以来の大きさ。20日午前の上海外国為替市場では、オンショア人民元(CNY)が一時1米ドル=6.8元の節目を下回った。市場では、元安が急激に進行すれば中国からの資金流出が加速するとの懸念が強まっている。ただ、トランプ米政権が中国からの輸入製品に対する追加関税を拡大する構えを崩していないため、中国政府は輸出に追い風となる元安を容認するとの見方から、先安観が広がった。
セクター別では、鉄鋼や石炭が安い。元安/ドル高により米ドル建て負債の負担が膨らむ空運が続落。半面、公共事業や電子・IT、通信が買われている。
上海B株指数は0.62%安の284.83ポイント、深センB株指数は0.19%安の1038.61ポイントとともに5日続落した。