19日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.02%高の28123.77ポイントだった。中国企業指数は0.20%高の10599.75ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で417億4100万HKドルだった。
ハンセン指数は高くスタート。前日は終値ベースで2017年9月29日以来ほぼ10カ月ぶりの安値を付けただけに、幅広いセクターで買い戻しが先行した。ただ、中国本土相場が下げに転じるとハンセン指数も上げ幅を縮小。前引けにかけて前日終値を挟んだもみ合いとなった。米国と中国の貿易協議が停滞し、互いに制裁関税の対象を拡大するとの警戒感が強まったもよう。米国のクドロー国家経済会議(NEC)委員長は18日のテレビ番組で、貿易問題を巡って両国間に意見の大きな相違があり、中国の習近平主席は「交渉中の問題について合意をまとめる気がないようだ」と述べた。トランプ米政権は中国からの輸入品500億米ドル相当に25%の追加関税を課す方針。うち340億米ドル分は6日に発動済みで、市場では残り160億米ドル分を早ければ20日に発動する可能性があるとの観測が浮上した。
個別では、本土保険大手の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)が買われ、指数を押し上げた。豚肉大手の万洲国際(
00288)の大幅続伸が目立つ。半面、時価総額が大きい中国工商銀行(
01398)、テンセント(
00700)が下げ、相場の重荷となっている。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)と中国旺旺(
00151)が安い。