週明け16日の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比0.05%高の28539.66ポイントだった。中国企業指数は0.39%安の10704.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で700億6000万HKドルと、17年7月7日以来の低水準となった。
ハンセン指数は小高く寄り付いて始まった後、ほどなくしてマイナス圏に沈む展開。米中貿易摩擦に対する過度な懸念は後退しているものの、低調な商いのなかで積極的な買い材料に欠けた。寄り付き後に国家統計局が発表した6月の鉱工業生産が市場予想を下回ったほか、中国本土市場が軟調に推移したことなどが相場を重くした。指数は中盤以降、前日終値をやや下回る水準でもみ合いを続けたが、結局、引け間際にプラス圏に浮上してきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)の上昇が目立ったほか、アジア生保のAIAグループ(
01299)が高い。本土不動産大手の華潤置地(
01109)、香港電力持ち株会社の中電控股(
00002)も大きく買われた。半面、本土大手総合不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が安い。香港不動産株のLink REIT(
00823)や恒基兆業地産(
00012)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)などが軟調だった。
H株では、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が安い。セメント株の安徽コンチセメント(
00914)や中国建材(
03323)、自動車株の北京汽車(
01958)、航空株の中国南方航空(
01055)が大きく売られた。半面、米商務省が制裁措置を解除した通信大手の中興通訊(
00763)が16%超の上昇。傘下企業の業務再開が伝わった東江環保(
00895)、石油化学メーカーのシノペック上海石化(
00338)、非鉄系エンジニアリング会社の中国アルミ国際工程(
02068)も大きく上昇した。