12日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。貿易摩擦を巡って米国と中国が報復合戦を展開するとの見方からリスク回避の売りが先行したものの、中国本土市場の上昇を受けて割安感のある銘柄を中心に買いが入り、相場を下支えしている。
指数は日本時間午前10時58分現在、前日比0.07%高の28331.98ポイントで推移。個別では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が高い。6月の携帯端末用レンズセット出荷量が前年同月比83.0%増えたと前日大引け後に発表し、好感された。吉利汽車(
00175)は2018年6月中間決算の50%増益見通しを手掛かりに買われている。生保大手の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)も堅調。半面、原油安を背景に中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって売られている。通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、チャイナ・ユニコム(
00762)もさえない。