11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.44%安の28269.72ポイントだった。中国企業指数は1.73%安の10637.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で556億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は大幅安で寄り付いた後、マイナス圏でもみ合った。米トランプ政権が日本時間11日朝、中国の知的財産侵害に対する追加制裁措置として、食料品や素材など2000億米ドル規模、6031品目の中国製品に10%の上乗せ関税を課す原案を発表。米中貿易摩擦の一段のエスカレートや中国経済に与える悪影響を懸念する売りが膨らんだ。もっとも、中国が米追加制裁に対して具体的な報復措置を発表していないこともあり、売り一巡後は指数が下げ幅をやや縮小した。
個別では、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土金融株や、欧洲金融のHSBC(
00005)、IT大手のテンセント(
00700)の下落が指数を押し下げた。本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、香港不動産系コングロマリットの太古A(
00019)も下げがきつい。半面、がん薬開発でバイオ企業との提携を発表した医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が逆行高。