週明け9日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.32%高の28688.50ポイントだった。中国企業指数は1.37%高の10768.35ポイント。メインボードの売買代金は概算で984億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、その後もプラス圏で推移した。米中通商問題を巡り、前週6日に米国と中国が互いに追加関税を発動した後で、アク抜け感が広がり、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが優勢となった。中国本土相場が大きく上昇したことや、本土からの相互取引制度を通じた香港株売買が大きく買い越したことも相場を支えた。ただ、米中通商問題は米国による追加関税措置の第2弾の発動方針が伝わるなど、中長期的な先行き不透明感が払しょくされていない。指数は序盤に上げ幅を拡大したものの、28800ポイントを上回る水準では上値が重く、前場中盤以降はおおむね同水準をやや下回る水準でもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄は中電控股(
00002)を除いて全面高となった。IT大手のテンセント(
00700)、大型金融株のAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)、中国平安保険(
02318)などが買われ相場の上昇をけん引。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)が大幅高。医薬メーカーの石薬集団(
01093)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、石炭大手の中国神華能源(
01088)なども大きく買われた。
H株では、龍源電力(
00916)や華能新能源(
00958)など電力株が高い。医薬株の広州白雲山医薬(
00874)、非鉄金属株の洛陽モリブデン(
03993)、建材株の中国建材(
03323)や北京金隅(
02009)、不動産株の万科企業(
02202)なども大幅高となった。半面、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が逆行安。自動車大手の東風汽車集団(
00489)、通信機器大手の中興通訊(
00763)も軟調だった。なお、きょう香港メインボードに新規上場した中国大手スマホメーカーの小米集団(
01810)の終値は公開価格比1.18%安だった。