4日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比1.06%安の28241.67ポイントだった。中国企業指数は1.47%安の10712.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で891億3000万HKドルと、薄商いだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いて始まったものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。懸念材料となっていた人民元相場はオンショア・オフショアともに元高の動きをみせ、元安加速の警戒感はやや後退。ただ、6日に米国と中国が互いに制裁・報復関税を発動するのを控えて投資家の慎重姿勢が続いている。中国本土市場が大きく下げたことや、米市場が4日に休場となり様子見気分も漂うなか、指数は前場前半以降、ずるずると下げ幅を拡大。終盤にやや持ち直したものの、結局、17年12月6日以来、約7カ月ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が8%を超える下落となったほか、本土不動産大手の碧桂園(
02007)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、テクノロジー銘柄の瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)が大幅安。IT大手のテンセント(
00700)も大きく売られた。半面、香港公益事業株の長江インフラ(
01038)や中電控股(
00002)、電能実業(
00006)が逆行高。本土4大商業銀行の中国銀行(
03988)が上昇した。
H株では、自動車メーカーの長城汽車(
02333)、オンライン保険大手の衆安在線財産保険(
06060)、不動産大手の万科企業(
02202)が大幅安。風力発電事業者の華能新能源(
00958)、輸送機械大手のウェイチャイ・パワー(
02338)、航空大手の中国南方航空(
01055)や中国東方航空(
00670)なども大きく売られた。半面、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が逆行高。綿織物最大手の魏橋紡織(
02698)、鉄道向け電力制御システム大手の株洲中車時代電気(
03898)が堅調だった。