29日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅に続伸。前場終値は前日比1.14%高の28821.90ポイントだった。中国企業指数は1.46%高の11026.63ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で528億6000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いたが、ほどなくして切り返した。本土市場で前日に約2年4カ月ぶり安値で終えた上海総合指数の大幅反発が好感された。ハンセン指数は前日に4日ぶりに反発したものの、前週末の終値に対して依然として約850ポイント下げており、売られ過ぎ感から買い戻しの動きが優先だった。米中貿易問題をめぐっては、28日には目立った動きがなく、米中対立の一層激化に対して高まっていた警戒感がやや和らいだもよう。もっとも、連休を控えていることもあり、高値追いに投資家は慎重で、指数は28900ポイントに近づく水準では伸び悩んでいる。
ハンセン指数構成銘柄では、今週下げがきつかった本土不動産開発の碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)が大幅に反発。碧桂園は27−28日に総額3億HKドルの自社株買いを実施したと伝わった。IT大手のテンセント(
00700)、本土大手銀行の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)など主力株の上昇が指数を押し上げた。医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)も大きく買われた。半面、石油メジャーのCNOOC(
00883)が反落したほか、香港不動産関連の太古A(
00019)、恒基兆業地産(
00012)などが逆行安。