28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続落。終値は前日比0.93%安の2786.90ポイントだった。深セン成分指数は1.06%安の9071.73ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3060億9700万元だった。
上海総合指数は安寄りで始まると、おおむねマイナス圏で推移した。米中貿易摩擦への警戒感が依然として相場の重しとなっている。人民元の対米ドル相場の下落や、中国人民銀行(中央銀行)によるきょうの公開市場操作(オペ)が差し引き1000億元の吸収超過となったことなども投資家心理を悪化させた。指数は中盤にかけて買い戻しが優勢となり、一時はプラス圏に浮上する場面もみられた。ただ、後場に入ると再び売りが加速し、きょうの安値圏まで下落。結局、節目の2800ポイントを下回るとともに、2016年3月1日以来、およそ2年4カ月ぶりの安値を付けた。セクター別では酒造や航空の下げが目立ったほか、医療、食品・医療、セメントなどが安い。半面、証券、通信、石油の一角が上昇した。
A株市場では、酒造株の瀘州老窖(
000568)や宜賓五糧液(
000858)、航空株の中国国際航空(
601111)や中国南方航空(
600029)が安い。建材株の北新集団建材(
000786)、自動車株の広州汽車集団(
601238)、医薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)や上海復星医薬(
600196)が大幅安。銀行株の中国工商銀行(
601398)、保険株の中国太平洋保険(
601601)なども大きく売られた。半面、原油高が好感されて石油株のシノペック(
600028)やペトロチャイナ(
601857)が逆行高。証券株の中国銀河証券(
601881)や招商証券(
600999)も高い。通信株の中国聯合網絡通信(
600050)、ハイテク株の京東方科技集団(
000725)が上昇した。
上海B株指数は0.03%安の287.97ポイント、深センB株指数は0.70%安の1040.44ポイントとそろって4日続落した。