22日のNY株式相場は高安まちまち。米中の通商協議が再開される見通しが好感され貿易戦争懸念で売られた銘柄が堅調だったほか、OPEC総会の結果を受けて原油相場が急伸し、エネルギー株が軒並み上昇。一方、足もとで堅調だったハイテク株には利益確定売りが続いた。ダウ平均はマクドナルド、シェブロン、ボーイングなどが上昇し、9日ぶりに反発。一時、200米ドル超上昇し119.19 米ドル高(+0.49%)で終了。S&P500も0.19%高と小幅に反発。一方、ハイテク株主体のナスダック総合が0.26%安、小型株指数のラッセル2000が0.20%安とともに2日続落となった。週間ではダウ平均が2.03%安と2週続落し、S&P500が0.89%安、ナスダック総合が0.69%安とともに5週ぶりに反落。ラッセル2000は0.10%高と小幅ながら8週続伸となった。
米中報復関税合戦への警戒感がくすぶるなか、7月上旬に米中通商協議が開催される可能性が伝えられたことや、トランプ大統領が新通商協定を示唆したことで主要3指数は上昇してスタートした。前日まで8営業日続落と昨年3月以来の長期続落となったダウ平均は幅広い銘柄で買い戻し優勢でスタート。ホーム・デポ、JPモルガン・チェース、マイクロソフトなどが下落したものの、ダウ・デュポンの2.63%高を筆頭に24銘柄が上昇し、100米ドル超上昇して終了した。S&P500はエネルギー株の上昇が支援となった。注目されたOPEC総会で日量100万バレルの名目増産、日量60万バレルの実質増産で基本合意したと伝えられ、実質増産量が予想を下回ったことでNY原油先物が4.6%高と大幅に上昇したことが好感された。S&P500のエネルギー株指数は2.20%高と11業種中上昇率トップとなった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24526.97 24663.18 24526.97 24580.89 119.19 0.48
S&P500 2760.79 2764.17 2752.68 2754.88 5.12 0.18
NASDAQ 7739.69 7739.71 7679.12 7692.82 -20.13 -0.26
CME225先物 22375.00 22590.00 22355.00 22500.00 40.00 0.18
FT100 7682.27 7682.27 7682.27 7682.27 125.83 1.66
DAX 12507.72 12579.72 12486.26 12579.72 67.81 0.54
為替(ドル/円) 109.97 110.22 109.80 109.98 0.00 0.00
WTI先物 65.93 69.38 65.71 68.58 3.04 4.64
金(Gold)先物 1268.60 1273.10 1268.40 1270.70 0.20 0.02
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。