21日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.63%安の29508.79ポイントだった。中国企業指数は0.54%安の11443.10ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で521億8700万HKドルだった。
ハンセン指数は方向感に欠ける展開となった。前日の米株式市場でハイテク株主体のナスダック総合が反発したことや、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率の追加引き下げに踏み切るとの観測を受け、序盤は買いが先行。ただ、米中貿易摩擦の先行きに対する警戒感が根強いなか、一巡後は伸び悩んだ。中国本土相場が前引けにかけてマイナス圏に沈むと、ハンセン指数も下げに転じて前場の取引を終えた。
個別では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が7.26%安と急反落。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)も大きく売られ、相場の重荷だった。大型金融株の中国建設銀行(
00939)、HSBC(
00005)も下落。高く始まったテンセント(
00700)は前引け間際に前日終値を割り込んだ。半面、石炭株の中国神華能源(
01088)が大幅に続伸し、一定の下支えとなった。製薬の石薬集団(
01093)、不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)も堅調だった。