2018-06-19 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】売り優勢で始まるか 貿易摩擦エスカレートへの警戒感が重し
連休明け19日の香港市場は売り優勢で始まると予想する。米トランプ政権は15日、中国の知的財産権侵害に対する報復措置として、500億ドル相当の中国製品に25%の制裁関税を課すと表明。これを受け、中国政府は「同じ規模、同じ強さの報復関税を発動する」と応じた。さらに、トランプ大統領は18日、新たに2000億米ドル相当の輸入に10%の追加関税を検討するように米通商代表部に指示したと発表した。米中両国の貿易摩擦エスカレートへの警戒感が一段と高まるだろう。18日のダウ平均が5日続落したほか、前週末の本土市場が1年9カ月ぶり安値で終えたことも嫌気されそうだ。加えて、米金利引き上げ加速見通しを背景とした資金流出懸念も根強い。
もっとも、売り一巡後は底堅い展開か。ハンセン指数は連休入り前日までの3日続落で下げ幅が2.7%に達した後で、自律反発狙いの買いが入りやすい環境。値ごろ感の出た優良銘柄への買い戻しが下値を支えると予想する。