13日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比1.22%安の30725.15ポイントだった。中国企業指数は1.40%安の12035.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で844億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は薄商いのなか、終日マイナス圏で推移した。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や週後半の主要経済イベントを控え、積極的な買いを控えるムードが広がった。中国人民銀行(中央銀行)が12日に発表した5月金融統計の予想下振れを受けて流動性の悪化が意識されたことや、中国本土相場が軟調に推移したことも投資家心理を重くした。指数は寄り付きで節目の31000ポイントを下回ると、その後も下げ幅を拡大。結局、およそ2週間ぶりの安値を付けて、きょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、テクノロジー株の瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)が安い。原油価格の下落が嫌気されて石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)が大幅安。本土4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)、医薬メーカーの石薬集団(
01093)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大きく売られた。指数構成銘柄で上昇したのは、中国海外発展(
00688)、太古A(
00019)、電能実業(
00006)だけだった。
H株では、自動車株の広州汽車集団(
02238)やBYD(
01211)が安い。非鉄金属株の洛陽モリブデン(
03993)、新エネルギー株の大唐新能源(
01798)、建材株の安徽コンチセメント(
00914)が大幅下落。きょうから取引再開となった通信機器大手の中興通訊(
00763)は取引停止前に比べ40%超下落した。半面、ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が逆行高。漢方薬販売の北京同仁堂科技(
01666)、スーパーマーケット大手の聯華超市(
00980)が上昇した。