週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前営業日比0.20%安の3135.08ポイントだった。深セン成分指数は0.17%高の10465.54ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3981億5300万元。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。安く寄り付くと序盤は下げ幅を拡大したが、売り一巡後に下げ幅を縮めた。中盤にはプラス圏に浮上し、高くなる場面も見られたものの勢いは持続せず、後場入り後に再びマイナス圏に沈んだ。結局、4日以来ほぼ3週間ぶり安値で終えた。前週末の原油相場の下落に加え、中国人民銀行が半年かけて金融統計の検査に着手したことなどが、相場の重しになった。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)、交通銀行(
601328)など銀行株が売られ相場の下げを主導。原油安を嫌気し、シノペック(
600028)など石油株も安い。鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)がそろって下落。半面、原油安が燃油コストの軽減につながる中国国際航空(
601111)や中国南方航空(
600029)など空運株が買われた。中国のスマートフォン大手の小米(シャオミ)の香港上場が来週にも承認されるとの観測を手掛かりに、スマホ用光電子部品大手の欧菲光科技(
002456)など関連株の一角が高い。
上海B株指数は0.08%安の316.54ポイントと5営業日続落、深センB株指数は0.97%高の1110.23ポイントと反発した。