24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.45%安の3154.65ポイントだった。深セン成分指数は0.63%安の10564.13ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3822億2500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、おおむねマイナス圏で推移した。米中通商交渉を巡る先行き不透明感が続くなか上値の重い展開。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買の買い越しが続くなか、中盤にかけて切り返す場面もみられたが、勢いは続かなかった。指数は後場に下げ幅を広げると、結局、1週間ぶりの安値を付けて取引を終えた。セクター別では、金融が軟調だったほか、環境、造船、電力、電子、ソフトウエアなどが売られた。半面、旅行、小売り、医療・医薬が堅調だった。
A株市場では、金融株の中国工商銀行(
601398)、海通証券(
600837)、新華人寿保険(
601336)などが安い。債務返済能力に疑問があると報じられた造園・緑化事業大手の北京東方園林環境(
002310)は9%近く下落。自動車関連の上海汽車集団(
600104)や華域汽車系統(
600741)、LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)も大きく売られた。半面、スーパーマーケット・チェーン大手の永輝超市(
601933)、旅行大手の中国国旅(
601888)、養豚大手の牧原食品(
002714)などが買われた。
上海B株指数は0.19%安の318.56ポイントと3日続落、深センB株指数は0.02%高の1101.76ポイントと3日ぶりに反発した。