2018-05-24 |
香港/マーケット/証券 |
|
香港前引け:小反発、大型株に買い戻し 米中貿易交渉の不透明感が重荷
24日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.07%高の30686.97ポイントだった。中国企業指数は0.36%高の12134.08ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で477億9500万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まったが、前場中盤以降はプラス圏で推移した。前日は3営業日ぶりに反落して2週間ぶりの安値で引けただけに、大型株を中心に自律反発を見込む買いが入って相場を支えた。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて米利上げペースが加速するとの観測が後退し、買い安心感につながったもよう。もっとも、きょうの中国本土相場が軟調なこともあって、買い上がる勢いは乏しい。米国と中国の貿易交渉の先行きを警戒する売りが出て、相場の重荷となった。トランプ米大統領は米時間23日、「中国との貿易交渉は順調に進んでいるが、違った構造を使う必要がありそうだ」とツイッターに投稿し、市場から不透明感が強まったと受け止められた。
個別では、前日に大きく下げたエネルギー資源株のシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、中国神華能源(
01088)が反発した。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)も高い。一方、時価総額が大きいHSBC(
00005)と傘下のハンセン銀行(
00011)が売られた。食品株の万洲国際(
00288)と中国蒙牛乳業(
02319)が安い。