23日のNY株式相場は反発。小幅安でスタートしたが、FOMC議事要旨公表後に上昇し、主要3指数がそろって反発して終了した。朝方は住宅関連指標が弱かったことや午後のFOMC議事要旨公表を控え様子見姿勢も強まりやや軟調に推移したが、FOMC議事要旨が警戒されたほどタカ派的でなかったことで安心感が広がった。ダウ平均はゼネラル・エレクトリックやウォルト・ディズニーの下落が重しとなり一時、167米ドル安まで下げ幅を広げたが52.40米ドル高 (+0.21%)と反発して終了。S&P500とNASDAQ総合指数もそれぞれ0.32%高、0.64%高と反発した。
午後に公表されたFOMC議事要旨では大半のメンバーが近いうちに次の利上げが適切になる公算が大きいと指摘し6月会合での利上げが示唆されたが、多くのメンバーが賃金上昇の圧力は引き続き緩やかとしたことなどで利上げペースの加速懸念がやや後退した。緩やかな利上げ見通しを受けて米10年債利回りは前日比0.071%低下し、2.9935%と1週間ぶりの3%割れとなった。決算発表銘柄はターゲットが5.70%安となったものの、ティファニーが23.29%高、ポロ・ラルフローレンが14.34%高、ロウズが10.43%高と大幅高。ダウ平均採用銘柄ではインテル、マクドナルド、ボーイングなどが1%超上昇した一方、ゼネラル・エレクトリックが7.26%高と大幅に下落し、ウォルト・ディズニーやアメリカン・エキスプレス、JPモルガン・チェースなどの金融株も軟調だった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24757.71 24889.46 24667.12 24886.81 52.40 0.21
S&P500 2713.98 2733.33 2709.54 2733.29 8.85 0.33
NASDAQ 7335.03 7426.78 7334.62 7425.96 47.50 0.64
CME225先物 22915.00 22945.00 22475.00 22620.00 -100.00 -0.44
FT100 7877.45 7877.45 7765.32 7788.44 -89.01 -1.13
DAX 13138.83 13148.05 12929.90 12976.84 -193.08 -1.47
為替(ドル/円) 110.90 110.92 109.56 110.06 -0.84 -0.76
WTI先物 72.11 72.26 71.19 71.84 -0.36 -0.50
金(Gold)先物 1295.90 1303.80 1292.00 1294.80 -2.60 -0.20
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。