休場明け23日の香港市場は売り優勢で始まるか。トランプ米大統領は22日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した際、中国との通商交渉について満足していないと発言。また、6月12日に予定されている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長との首脳会談の開催を延期する可能性を示唆した。22日の米NY株式相場は前日に大幅に上昇した反動や、トランプ大統領の発言などを受けて主要3指数がそろって反落。香港市場でも米中通商交渉や米朝関係の先行き不透明感が意識され相場を重くするだろう。
もっとも、米中通商協議を巡っては、米国が中国通信機器大手の中興通訊(
00763)への制裁緩和で中国と大筋合意したことが伝わり、これを好感して中国本土市場では関連銘柄に買い戻しが入っている。上海総合指数は21日に節目の3200ポイントを回復し、1カ月半ぶりの高値圏で推移。また、足元で米長期金利の上昇や米ドル高の動きは落ち着きをみせ、新興国市場からの資金流出懸念が一服していることも相場を下支えするだろう。