週明け14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.34%高の3174.03ポイントだった。深セン成分指数も0.35%高の10671.46ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4071億3700万元。
上海総合指数は終日プラス圏でもみ合う展開。前週末に発表された金融統計で4月の融資増加額と流動性の目安とされる社会融資総量がともに市場予想を上回ったことを好感した買いが広がった。指数は3180ポイントを超える水準では上値の重さが意識され、上げ幅を縮めた。
A株市場では、金融統計の結果を手掛かりに、中国農業銀行(
601288)、交通銀行(
601328)など銀行株が買いを集め、相場の上昇をけん引。中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)など保険株も総じて買われた。A株のMSCI新興国指数への組み入れを控えて、中信証券(
600030)など証券株の一角も高い。米アップルが9月にスマホの新機種4モデルを市場投入すると伝わり、スマホ用光電子部品大手の欧菲光科技(
002456)や音声技術のソフトウエア大手の科大訊飛(
002230)など関連株が買いを集めた。一方、原油相場の下落を嫌気しシノペック(
600028)など石油株の一角が下落。内蒙古包鋼鋼聯(
600010)、河鋼(
000709)など鉄鋼株も売られ、相場の足かせとなった。
上海B株指数は0.13%安の321.00ポイントと続落、深センB株指数は0.11%高の1104.16ポイントと3営業日続伸。