週明け14日前場の香港株式市場でハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前営業日比1.28%高の31521.82ポイントだった。中国企業指数は1.46%高の12524.95ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で590億3800万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付き、ほぼ全面高の展開となった。米ドル相場と米長期金利の上昇が一服したことで、新興国市場から資金が流出するとの懸念が和らいだ。トランプ米大統領が13日、米国企業との取引を禁じる制裁措置を4月に科した中興通訊(
00763)について、「できるだけ早い時期に業務を再開できるよう、(中国の)習近平国家主席と協力する」とツイッターに投稿。米国と中国の通商協議が進展するとの期待も強まった。また、MSCI新興国指数へ組み入れるA株銘柄の公表を香港時間15日未明に控え、中国本土系の大型金融株などに買いが入った。
個別では、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)が大幅高。中国IT大手テンセント(
00700)も続伸した。保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、銀行株の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)も買われた。一方、カジノ大手のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、香港電力会社の電能実業(
00006)が逆行安を演じている。