中古車売買サイト「人人車(Renrenche)」は26日、3億米ドル規模の資金調達で、ゴールドマン・サックスが主導したほか、すでに大株主である中国の配車アプリ最大手、滴滴出行とインターネットサービス大手のテンセント(
00700)が追加出資すると明らかにした。調達した資金は、人材獲得や先端技術の投資に充てる。同社は2014年に創業し、中国の80都市で営業している。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が26日伝えた。
中国のマイカー保有件数は2億1000万件を超え、中古車取引もブームとなっており、昨年の国内の中古車販売台数は前年比19.3%増の1240万台と好調な伸び。機関投資家の間でも、格好の投資先となっている。アリババ・グループ(BABA)は昨年11月、スタートアップ企業「大捜車(SouChe)」の3億3500万米ドル規模の資金調達を主導し、筆頭株主となった。テンセントは「人人車」のほか、「Chehaoduo(車好多)」にも出資している。
中古市場で競争が激化する中、各事業者は新車販売を含め、包括的な自動車サービス会社へと事業の多角化を進めている。「人人車」の創業者で最高経営責任者(CEO)を務める李健氏は先月「今年は自動車ローンに焦点を当てるほか、滴滴出行と共同でアフターサービス事業にも進出する」と明かした。