17日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。前場終値は前日比0.35%安の3099.90ポイントだった。深セン成分指数も0.87%安の10529.37ポイントと4営業日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2528億4400万元。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んでもみ合う方向感に乏しい展開となった。日本時間の午前11時に発表された中国の1−3月期GDP成長率は6.8%と市場予想通りだったが、鉱工業生産や固定資産投資が予想を下回ったことで、中国景気の減速懸念が意識され相場の重しとなった。指数は心理的節目の3100ポイントをわずかに割り込んで午前の取引を終えた。セクター別では電子・IT、ソフトウエアーなどハイテク関連が売られた。米商務省が前日、中興通訊(
000063)が米国製の通信機器をイランや北朝鮮に違法に輸出していたとして、米国企業が同社に製品を売るのを禁じると発表したことが嫌気された。原油相場の下落を背景に石油も安い。一方、前日軒並み安となった証券、銀行、保険の一角が買い戻されている。
上海B株指数は0.07%安の322.89ポイント。深センB株指数は0.30%安の1126.00ポイントだった。