清明節休場明け6日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。米中双方が通商問題の解決に向けた交渉に意欲を示したことから、貿易摩擦の激化に対する警戒感が幾分和らぎ、4日と5日の米株式市場が続伸した流れを受けて買い戻しが先行。ただ、高値追いの動きは限られ、心理的節目の30000ポイントの回復には至っていない。きょう朝方にトランプ米大統領が中国に対する1000米億ドルの追加制裁関税を検討するとの報道も流れ、米中通商問題の先行き不透明感が一層増している。
指数は日本時間午前10時48分現在、前日比0.96%高の29803.16ポイントで推移している。個別では、IT大手のテンセント(
00700)、大型金融株のHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)などがそろって買い戻され、指数を押し上げた。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、香港不動産の新世界発展(
00017)が高い。半面、3日に特別配当が権利落ちした電能実業(
00006)や、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)がさえない。