連休明け3日の香港市場でハンセン指数は反落スタート。寄り付きで心理的節目の30000ポイントを割り込んだ。中国が2日から米国から輸入する豚肉などに報復関税を発動したことを受け、米中貿易摩擦の一段の深刻化に対する懸念が高まっている。前日のNY市場でトランプ米大統領がツイッター上で批判したアマゾン・ドット・コムなどハイテク銘柄が軒並み下落したことも投資家心理を悪化させ、リスクオフの動きが先行している。
指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.49%安の29946.39ポイントで推移している。個別では、中国銀行(
03988)傘下の中銀香港(
02388)が安い。原油安を嫌気して石油メジャーのCNOOC(
00883)が売られているほか、連休前に高かった台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が反落。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が逆行高。大型株でアジア生保のAIAグループ(
01299)が買われ、一定の支えとなっている。