2018-03-26 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】売り優勢か、米中貿易摩擦による世界景気の停滞を警戒
26日の香港市場は、世界株安が進行するなかで売りが優勢か。米国が中国製品に高関税を課す制裁措置を打ち出し、中国も対抗措置を講じる姿勢を示したことで、世界景気の停滞を警戒する投資家が運用リスクの回避に動きそうだ。前週末の米株式相場が大きく下げたこともあって、きょうのハンセン指数が心理的節目の30000ポイントを割り込む公算は大きい。市場では、5日に付けた「直近安値の29852.42ポイントが下値のめど」(香港経済日報)との声が聞かれた。
23日のNY株式相場は、米中貿易戦争の激化懸念からダウ平均とナスダック総合がともに3日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国のIT大手テンセント(
00700)や大手商業銀行の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)など時価総額が大きい銘柄が総じて香港終値を下回って終えた。一方、香港市場では引き続き決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色が活発となろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の万洲国際(
00288)と中国海外発展(
00688)、中国企業指数構成銘柄の万科企業(
02202)などが2017年12月本決算を発表する。