テンセント(
00700)は世界的ゲーム会社の仏ユービーアイソフト・エンターテインメントと資本業務提携する。テンセントが仏通信・娯楽大手ビベンディからユービーアイソフト株の5.0%を取得し、中国でユービーアイソフトのゲームの販売を拡大していく。取得額は3億6900万ユーロを見込む。テンセントは長期的に保有する株主として、ユービーアイソフト株を他者に譲渡せず、出資比率や議決権の拡大もしないことを約束した。
ユービーアイソフトは20日、大株主であるビベンディが出資持ち分の27.3%を全て手放すことで合意したと発表した。テンセントのほか、カナダ・オンタリオ州教職員年金基金が2億5000万ユーロを投じてユービーアイソフト株3.4%を取得する。1株当たり取得価格はともに6ユーロ。ほかに、ユービーアイソフトの自社株買いや同社創業者による取得、機関投資家向け売り出しでも合意した。
ユービーアイソフトは1986年に創業。「ファークライ」、「アサシンクリード」、「トム・クランシー」シリーズなどのアクションゲームで知られる。オンライン配信のほか、プレイステーションやXBOXなどのゲーム機に対応している。
テンセントの株価は日本時間午後2時18分現在、前日比1.71%高の474.60HKドルで推移している。